テキスト

傾き

最近部屋の扉の建付けが悪い。

 

扉を閉じようとすると床に擦ってしまいフローリングにはうっすらと弧が描かれている有様だ。

 

パッと見明らかに歪んでいるような感じではないのでまあいいかで放置していたのだが、ここにきていよいよ力ずくでも扉が閉まりきらないようになってしまった。

 

なにぶん古い家なので扉の重みで蝶番が歪んだのか、あるいは枠組みが湿気等の影響で長い時間をかけて曲がってきているのか、素人なりに予想はするものの何も対処はできないためいよいよ工務店に修理を依頼することにした。

 

近くの工務店を検索し、問い合わせフォームから連絡してみるとすぐに折り返しの電話があり、たまたま都合が合ったためすぐに状況確認に来てくれることとなった。

 

間もなく職人さんが到着。私が状況を説明すると彼らは扉と蝶番を目視で確認し、「蝶番がネジで調整できそうなのでまずそれをしてみるのと、もし枠や床が曲がっているのであれば扉自体を削って調整するような方法になると思います」とのこと。

 

話を聞いている限りではおそらく簡単な修理で終わりそうだと内心ホッとし、後日修理をお願いしてその日は終わった。

 

そして修理当日。職人さんが二人来て早速扉の修理に取り掛かる。作業自体は単純なのか大がかりな道具は無く着々と下準備が進んでいたのだが、一人の手がピタッと止まり、もう一人に何やら耳打ちしている。そして「え?マジ?え?」みたいな雰囲気が流れ、気まずそうに私のほうに目をやる二人。

 

「何かありましたか?」と恐る恐る尋ねてみると、衝撃の回答が。

 

 

 

「いやー…水平器って道具使って診てたんですけど、蝶番が歪んでるというより、家自体が傾いてますね。

 

 

 

 

カイジか?????????????

 

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水槽でビルを傾けるカイジ

 


とりあえず扉削ってもらったら閉まるようにはなったんで、後のことは後で考えます。